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不動産フランチャイズの
メリット・デメリットをご紹介!
はじめに
不動産会社の設立を検討している人や既に不動産会社を設立して経営している人の中には、フランチャイズに加盟すべきか悩んでいる人も多いと思います。フランチャイズへの加盟は、ブランド力や店舗運営ノウハウを活かした不動産会社経営を行うことで集客力を高めることが可能です。
しかし、加盟料やロイヤリティの負担が生じる、自由に経営できなくなるなどのデメリットが伴うケースもあるので注意が必要です。
この記事では、フランチャイズに加盟すべきかどうか悩んでいる人に向けて、フランチャイズとは何なのか、フランチャイズに加盟するメリットとデメリットを解説します。フランチャイズへの加盟を検討している方は是非参考にしてみてください。
不動産フランチャイズとは
コンビニやガソリンスタンド、ファーストフード店など、フランチャイズに加盟している店舗は身近に数多く存在しています。不動産フランチャイズもフランチャイズの1つです。不動産フランチャイズとは、加盟金やロイヤリティという費用を支払えば、ブランドの看板が借りられ、経営ノウハウを共有してもらえるというものです。
加盟店はブランド力や店舗経営ノウハウを活かしながら経営を行えるため、集客力を高めることができます。加盟店になったからと言って、経営者が変わるということはありません。加盟店同士は基本的に別会社なので、経営方針は会社ごとに異なっているのが特徴です。
不動産フランチャイズに加盟するメリット
不動産フランチャイズへの加盟を検討している人の中には、加盟することにはどのようなメリットがあるのか気になっている人も多いと思います。
加盟するメリットとして、以下の5つが挙げられます。
- 起業しやすい
- 有名ブランドの看板が使える
- 不動産フランチャイズ本部からの研修が受けられる
- 加盟店同士の横の繋がりができる
- 不動産フランチャイズのシステムが利用できる
それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。
起業しやすい
不動産会社を設立しても、すぐに不動産売買の仲介や賃貸管理の依頼が舞い込んでくるわけではありません。
事業が軌道に乗るまでに時間がかかると、その間のテナントを借りるための費用や従業員に支払う給料などのランニングコストが原因で、経営の継続が困難になる可能性もあるので注意が必要です。
しかし、不動産フランチャイズに加盟して起業した場合は店舗経営ノウハウを教えてもらえるため、最初から自分で起業するよりも軌道に乗るまでの時間の短縮が期待できます。事業経営の経験やノウハウのない人でも起業しやすいのが不動産フランチャイズのメリットと言えるでしょう。
有名ブランドの看板が使える
不動産会社数は平成26年から6年連続で増加しています。しかし、利用者の需要が増えているというわけではありません。日本は少子化による人口の減少によって利用者の需要も減ってきており、需要の確保がなかなか容易ではないと言えます。
そこで重要となるのが有名ブランドの看板です。不動産フランチャイズに加盟した場合は、フランチャイズのブランド名称を使用できるため、他の不動産会社との差別化を図ることが可能です。「有名ブランドの名称がついているので安心」という印象を与えることで、需要を確保しやすくなるでしょう。
不動産フランチャイズ本部からの研修が受けられる
会社勤務の場合は上司からアドバイスを受けられますが、自身が不動産会社を設立して経営者になった場合は誰からもアドバイスを受けることができません。第三者からのアドバイスを受けるために、中小企業診断士やファイナンシャルプランナーにコンサルタントを依頼した場合は支出が増えるので注意が必要です。
不動産フランチャイズに加盟すれば、加盟時だけでなく定期的に本部が実施する研修や指導を受けることが可能です。最新情報を入手しながら経営に取り組める、アドバイスを受けられるため、安定した経営を行いやすくなるでしょう。
加盟店同士の横の繋がりができる
不動産会社を設立した場合は、従業員を引っ張っていく立場になるため、弱みを見せるわけにはいきません。そのため、悩みを抱えていても誰にも相談できず、一人で抱え込んでいる経営者も多いと思います。
フランチャイズでは本部との繋がりだけでなく、加盟店同士の横の繋がりもできるようになります。何らかの悩みを抱えている場合でも、加盟店同士で悩みを共有することで的確なアドバイスを受けることが可能です。成功事例や失敗事例を加盟店同士で共有すれば、質の高い経営を行えるようになるでしょう。
不動産フランチャイズのシステムが利用できる
不動産会社を設立すると、顧客管理や物件管理などの情報管理、会社のホームページ作成や更新など、何かと手間がかかります。そのため、これらの業務効率を高めるために、システムの導入や外部委託を考えている経営者も多いと思います。しかし、システムの導入や外部委託には費用がかかるので注意が必要です。
不動産フランチャイズに加盟すれば、フランチャイズの採用しているシステムを利用できるようになります。業務効率が上昇すれば従業員の負担を軽減できる、無駄な経費を削減できるようになるため、安定した経営を行いやすくなるでしょう。
不動産フランチャイズに加盟する際の注意点
不動産フランチャイズに加盟すれば、リスクを抑えながら安定した経営を行うことが期待できます。
しかし、不動産フランチャイズへの加盟には、費用や制約事項が発生するケースもありますから注意が必要です。
- 加盟料が発生する
- ロイヤリティが発生する
- 希望エリアで出店制限される可能性がある
- 本部や他の加盟店の問題が自社に影響する可能性がある
- やりたいようにできないこともある
それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。
加盟料が発生する
フランチャイズに加盟する際は本部に加盟料を支払わなくてはなりません。既に不動産会社を設立していれば資金にある程度の余裕があるかもしれませんが、これから不動産会社を設立しようと考えている人にとっては大きな支出となります。
加盟料を支払うのはフランチャイズに加盟する際の一度だけですが、フランチャイズによって大きく異なり、加盟料は100~300万円程度と高額です。起業時は加盟料だけでなく、開業資金なども用意しなくてはならず、初期投資が膨らんでしまうことがデメリットと言えるかもしれません。
ロイヤリティが発生する
フランチャイズに加盟すると、加盟料以外にロイヤリティも支払わなくてはなりません。ロイヤリティとは、毎月または毎年本部に支払わなくてはならない費用です。本部に支払うロイヤリティの金額は、一定額または売上の○%といったようにフランチャイズによって異なります。
ロイヤリティが売上の○%に設定されている場合は、売上が減少するとロイヤリティも減少しますが、売上が増加するとロイヤリティを多く支払わなくてはなりません。一定額の場合は、ロイヤリティが変動しないのでランニングコストを把握しやすくなりますが、売上が減少すると負担が大きくなるので注意が必要です。
希望エリアで出店制限される可能性がある
近距離に加盟店が次々増えると、限られた需要を加盟店同士で分け合うことになるため、収入が減少します。フランチャイズでは、それらの事態を防ぐために、既存の加盟店から半径○km以内に新規出店できないという制限を設けているのが一般的です。
そのため、フランチャイズへの加盟を望んでいても、近距離に加盟店がある場合は希望エリアで出店できない可能性もあるという点に注意が必要です。
本部や他の加盟店の問題が自社に影響する可能性がある
フランチャイズに加盟した場合は、ブランド力を活かすことで安定した需要が期待できますが、ブランド力はプラスだけでなくマイナスに作用することもあるので注意が必要です。
例えば、本部が問題を起こした場合、自身が問題を起こしていない場合でも加盟店全体が影響を受けることになります。加盟店が問題を起こした場合も同様です。フランチャイズに加盟するということは、良くも悪くもブランド力の影響を受けることを覚えておきましょう。
やりたいようにできないこともある
本部は加盟店からのロイヤリティが重要な収入源なので、加盟店の売上を安定させるために、加盟店が問題を起こさないようにするために独自のルールを定めて加盟店に遵守させます。
本部が厳格なルールを定めているフランチャイズの場合は、自身がやりたいと思っていた経営方針とは大きく異なってしまうことがないか、確認が必要です。
不動産フランチャイズはこんな方におすすめ
フランチャイズへの加盟にはメリットだけではなくデメリットも伴うことから、一歩を踏み出せずにいる人も多いと思います。フランチャイズに加盟してから後悔しても遅いため、加盟すべきかどうかをよく考えてから加盟することが重要です。不動産フランチャイズへの加盟をおすすめするのは以下のような人です。
- 新規事業を検討している人
- 現在不動産事業をしている人
- 決まった枠の中で自分を活かすことができる人
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
新規事業を検討している人
不動産会社に勤めていてそろそろ独立したい、宅建を取得したので新規事業を立ち上げたいと考えている人も多いと思います。
新規事業を成功に導くにはいかに早く事業を軌道に乗せられるかが重要です。フランチャイズに加盟すれば、ブランド力と経営ノウハウを活かしながら新規事業をスムーズに軌道に乗せることが期待できるでしょう。
現在不動産事業をしている人
現在不動産事業をしているものの、売上が頭打ち状態なので、何とかして売上を増やしたいと考えている人も多いと思います。
そのような悩みを抱えている人がフランチャイズに加盟した場合、ブランド力や経営ノウハウを活かしながら経営に取り組めるようになります。その結果、需要の拡大、売上の増加、知名度の上昇によるスムーズな人材確保が期待できるでしょう。
決まった枠の中で自分を活かすことができる人
フランチャイズに加盟したからと言って必ず成功するとは言い切れません。フランチャイズに加盟した場合、本部のブランド力や提供された経営ノウハウを活かしながら自身で経営することになります。それらをうまく活かすことができなければ、経営に失敗するリスクが高まるので注意が必要です。
そのため、フランチャイズの加盟に向いているのは、本部から提供された経営ノウハウをしっかり守りながら自分なりに工夫して辛抱強く努力できる人と言えるでしょう。
まとめ
不動産会社をこれから設立しようとしている人、または既に設立している人の中には、不動産フランチャイズの加盟を検討している人も多いと思います。
フランチャイズに加盟した場合、ブランド力や経営ノウハウを活かせるため、安定した経営が期待できます。しかし、加盟料やロイヤリティなどの費用を本部に支払う必要があったり、本部が定めるルールに従わなくてはならないので注意が必要です。
そのため、フランチャイズの加盟を検討している人は、メリットとデメリットの両方をよく理解してから加盟しましょう。