不動産会社がやるべきWeb集客。
店舗やチラシでも出来るその方法とは

はじめに

不動産業界で心機一転開業したものの、既存の集客方法ではなかなか顧客を確保できず、売上が低迷していて悩んでいるという人もいるのではないでしょうか。

不動産業界は仲介や管理による手数料が主な収入源で、顧客確保が売上に直結するため、顧客確保につながる新しい集客方法に切り替える必要があります。

この記事では、そんな顧客確保につながる集客方法のひとつである「Web集客」について解説します。

不動産会社がWeb集客に力を入れるべき理由

不動産会社の数が少なかった頃は、待っているだけでも一定数の問い合わせがあったため、安定的・継続的に顧客を確保できていました。

しかし、昨今は不動産会社の数が増えた一方で少子化によって人口が減少しており、限られた需要を奪い合う構図に変化しています。

そのため、不動産会社がこのような状況で需要を確保するためには、これまでのアナログ的な戦略だけではなく、Web集客に力を入れていくことが不可欠です。

Web集客に力を入れるべき理由を詳しく見ていきましょう。

従来通りの集客方法だけでは不十分

インターネットが普及するまでは、会社の窓や看板に設置された広告、コンビニや駅などに設置されたフリーペーパー、新聞広告といったアナログ的な集客方法を介した一定数の問い合わせがありました。

しかし、昨今はインターネットの普及によってアナログ的な集客方法の効果が徐々に薄れており、従来通りの集客方法だけでは不十分になっているのが現状です。

もちろん、インターネットをあまり利用していない層も一定数いるため、従来通りの集客方法でもある程度の需要は期待できますが、時代のニーズに合わせるにはインターネットを活用した集客方法を取り入れることが不可欠です。

不動産業界でも競合他社との差別化が必要

従来通りの集客方法では不十分だからといって、Web集客に力を入れるだけで必ず需要を確保できるわけではありません。

昨今はWeb集客が当たり前になっており、自社のホームページを作成したところで、数多くある不動産会社のホームページに埋もれて需要確保には至らない可能性が高いです。

Web集客に力を入れる上で重要なのは、競合他社との差別化です。物件を探している人のニーズを分析して、専門性を高めたり、競合他社が参入していない分野を開拓したりすることが、Web集客の効果を最大限に発揮する秘訣と言えるでしょう。

不動産会社がまず行うべき、2つのWeb集客方法

Web集客をまだ取り入れたことがないという人は、何から着手すればよいのか分からないという人も多いでしょう。

不動産会社がまず行うべきWeb集客方法には、以下の2つが挙げられます。

• 自社のホームページ制作やリニューアル
• 大手のポータルサイトへ登録

それぞれの方法について詳しく解説していきます。

1．自社のホームページ制作やリニューアル

Web集客を始める上で重要なベースとなるのが、自社のホームページです。

「競合他社との差別化が困難で発見されにくいため、集客効果があまり期待できないのでは？」と気になった人もいると思いますが、そのようなことはありません。何かしらのきっかけで会社名を検索してくれた人が、ホームページを訪れて契約に至ったということも多くあります。

ホームページを訪れてくれた人をうまく成約へと導くには、文字だけでなく画像や動画などを駆使して物件を紹介する、経営理念や実績などを掲載して信頼度を高めるなどの工夫が必要です。

また、ホームページを作成したからといって、必ずしも顧客を獲得出来るわけではありません。アクセス数や成約数などを踏まえながら、ホームページを適宜リニューアルしましょう。

2．大手のポータルサイトへ登録

ポータルサイトとは、情報をまとめて掲載することでユーザーが必要な情報を効率的に収集出来るようにしたサイトです。

不動産ポータルサイトは、不動産の分野に特化したポータルサイトのことで、「SUUMO （スーモ）」や「LIFULL HOME'S （ライフルホームズ）」「athome（アットホーム）」などが挙げられます。これらの不動産ポータルサイトは、インターネットで検索した際に上位に表示されるため、大きな集客効果が期待できます。

また、スマートフォン向けの専用アプリを配信している不動産ポータルサイトも多く、スマホユーザーからの問い合わせの増加につながるでしょう。

他の不動産会社に差を付ける3つのWeb集客方法

Web集客を取り入れている不動産会社は多いため、ただ単にWeb集客を取り入れるのではなく、他との差別化を図ることが大切です。

他の不動産会社に差を付けるWeb集客方法には、以下の3つが挙げられます。

• ブログ（オウンドメディア）とSEO対策
• SNS集客
• リスティング広告

それぞれについて詳しく説明していきます。

1．ブログ（オウンドメディア）とSEO対策

単に自社のホームページを制作しただけでは、ユーザーの流入はあまり期待できません。他の不動産会社との差別化を図るには、ブログやSEO対策に取り組むことも重要です。

例えば、自社のホームページのブログで、物件周辺の治安がどうなのかのほか、利便性の高い施設の情報といった生活に役立つ情報を発信します。そうすることで、ホームページに滞在してくれる時間が長くなったり、信頼性を高めたりすることができます。

ブログを作成する際は、SEO対策を心がけることも大切です。SEO対策をすれば、ホームページの検索順位が上がることにより、ユーザーに見つけてもらいやすくなるので、ぜひ取り入れるようにしましょう。

2．SNS集客

SNSとは、Twitter、Facebook、Instagram、LINEといったソーシャル・ネットワーキング・サービスのことです。

幅広い年齢層が利用しているサービスなので、SNSで物件情報や生活に役立つ情報などを更新すれば利用者が目にする機会が増えるため、アクセス増加につながります。

自社のホームページやブログなどは、悩みを抱えていて自ら解決しようとインターネットで検索している人がターゲットですが、SNSは検索を行わないユーザーもターゲットにできるため、集客効果を高められるでしょう。

3．リスティング広告

リスティング広告とは、広告費を支払ってYahoo!やGoogleといった検索エンジンの検索結果画面上に広告を掲載することです。

自社のホームページやブログなどは、検索順位が上がらなければ集客数が増えません。そのため、Web集客に力を入れても、効果が発揮されるまでに時間がかかるほか、最悪の場合は効果が得られない可能性もあります。

しかし、リスティング広告の場合、検索キーワードやユーザーニーズなどに基づいて広告が表示されるため、視認性が高く、即効性も期待できます。

ただし、リスティング広告には広告費がかかる点に注意が必要です。広告費を抑えたいのであれば、まずは自社のホームページやブログ、SNSなどから着手し、想定通りの効果が得られなかった場合にリスティング広告を検討すると良いでしょう。

従来型の集客方法とWeb集客との連携

集客効果を高めるには、Web集客だけでなく従来型の集客方法と連携させることが大切です。

従来型の集客方法には「店舗で行う集客方法」と「印刷物で行う集客方法」の2つがあります。

それぞれの集客方法について詳しく見ていきましょう。

店舗で行う集客方法

店舗で行う集客方法には、以下の2つが挙げられます。

• のぼりや看板による集客
• 店頭に間取り図を貼る

のぼりや看板による集客

不動産会社に直接足を運んでもらう機会を増やすためには、のぼりや看板などを設置してアピールすることが大切です。

人通りが多いエリアでは、目に触れる機会が多く、認知度の高さから一定数の需要が期待できます。しかし、人通りの少ないエリアの場合は認知度が低いため、のぼりや看板を設置して認知度を高めることが不可欠です。

看板を設置する際は、どのような看板を設置しても良いというわけではありません。道路交通法や建築基準法、各自治体の条例などを遵守しなければならないため、設置前にルールをしっかり確認しておきましょう。

店頭に間取り図を貼る

不動産会社の店頭や窓などに、間取り図が貼られているのを目にしたことがある人も多いと思います。

間取り図は、人通りの多い地域では通りかかった人、交差点では信号待ちをしている人などが目にすることで、問い合わせにつながる可能性があります。

人通りの少ない地方などではあまり効果が期待できませんが、都心や人通りの多いエリアに店舗を構えている不動産会社の場合は、Web集客と並行すれば集客効果を高められるでしょう。

印刷物で行う集客方法

印刷物で行う集客方法には、以下の2つが挙げられます。

• チラシのポスティング
• 新聞折り込みチラシ

チラシのポスティング

ポスティングとは、不動産情報の載ったチラシを直接郵便受けに投函したり、ダイレクトメールとしてはがきを印刷して郵送したりすることです。

インターネット上で行うWeb集客とは違い、直接情報を届けるので多くの人が目にし、かつ配布するエリアが絞られているのでマッチング率が高いというメリットがあります。

しかし、ポスティングには印刷代や人件費といったコストがかかり、情報を必要としていない人にも届いてしまうため、費用対効果が低いことがあるという点に注意が必要です。

新聞折り込みチラシ

新聞折り込みチラシもポスティングと同じく、直接情報を届けるので多くの人が目にし、かつマッチング率が高いというメリットがあります。

しかし、ターゲットが新聞を定期購読している人に限られるため、広告効果はポスティングより小さいのがデメリットです。

インターネットやSNSを利用していない人たちには、ポスティングや新聞折り込みチラシの効果が大きいため、広告費と相談しながらWeb集客とうまく組み合わせましょう。

その他、不動産の集客についてはこちらの記事でより詳しく解説しています。
＞＞昨今の不動産集客方法とは？集客アイデアと成功するためのポイント

不動産フランチャイズならホームページの制作から集客までのノウハウがある！

効果的な集客方法が分からず、さまざまな方法を手探りに試してみても、費用だけがかかって集客に結びつけられていない人も多いと思います。

そこでおすすめするのが、ノウハウが蓄積された不動産フランチャイズに参加するという方法です。

不動産フランチャイズに参加すればブランドの名称を利用出来るようになるため、高いブランド力の恩恵を活かして集客につなげられます。

また、不動産フランチャイズの中には営業支援に必要な効果的なツール（チラシやのぼりなど）、ITシステムなどを提供しているところも多く、活用すれば自身の力だけで起業する場合よりも経営を軌道に乗せやすいです。

支援金や補助金に関するセミナー、相続ビジネスへのアプローチ方法など、不動産業に必要な知識をセミナーで提供してくれるところもあります。

軌道に乗せられるかどうか不安という人には、不動産フランチャイズに加盟することをおすすめします。

まとめ

インターネットが普及するまでは、ポスティングや人通りの多い場所への情報誌の設置といったアナログ的な集客方法が効果的でした。しかし、昨今はインターネットの普及によるデジタル化が進行しているため、アナログ的な集客方法だけでは十分な広告効果が期待できません。

そのため、不動産業の開業を検討している人や集客がうまくいっていない人が安定的に顧客を確保するには、Web集客を取り入れることが不可欠です。

もちろん、Web集客だけに取り組めばいいというわけではありません。インターネットを利用していない人も一定数いるため、従来通りの集客方法と連携させることが大切です。

「集客に自信がない」という人は、不動産フランチャイズに加盟するのも選択肢の1つです。

不動産フランチャイズに加盟すれば、ブランド力や独自のノウハウを活かした集客が可能となるため、起業や運営を有利に進められるでしょう。