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不動産業界に向いている人の共通点とは?
業界の特徴や仕事の内容についても解説
はじめに
不動産業界への参入、転職を検討している方の中には、自分が不動産業界に向いているか気になっている方も多いのではないでしょうか。
参入後、転職後に後悔しないためにも、不動産業界の特徴や向いている人・向いていない人などについて事前に把握しておくことが大切です。
この記事では、不動産業界の特徴、仕事に就くメリット・デメリット、不動産業界の仕事内容、向いている人と向いていない人の特徴などを解説します。不動産業界に興味がある方はぜひ参考にしてください。
不動産業界の特徴
不動産業界に参入、転職する際は、後悔しないためにもどのような業界なのかをしっかり把握しておくことが大切です。
不動産業界の特徴をまとめると以下の通りです。
- ややアナログ
- チャレンジ精神がある
- 実力主義の企業が多い
それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
ややアナログ
不動産業界は、他の業界よりもIT化が遅れている傾向があります。不動産テックという不動産×ITを推進する企業が増えているものの、依然として紙媒体での手続きが多く、契約は対面などのようにスマホやパソコンで簡単に手続きできる時代において、非効率的な作業が多いのが現状です。
チャレンジ精神がある
不動産業界は、チャレンジ精神豊富な方が多い傾向があります。将来的な独立開業に向けて営業のノウハウを身につけようとしている方や、個人の実力が評価される傾向にあるので営業力を活かして多くの給料を得ようと考えている方など、目標に向かって取り組んでいる方が多い特徴があります。
実力主義の企業が多い
他の業界では比較的年功序列が多い中、不動産業界は実力主義の企業が多い傾向があります。1度の取引の成立で獲得できる売り上げが大きい不動産業界は、個人の業績が重視されます。そのため、営業成績が優秀な場合は20代であっても役職がつき、高収入を得られる可能性があるのも特徴です。
不動産業界の仕事に就くメリット
不動産業界の仕事に就くことへのメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- 歩合制度が魅力的
- スケジュールが比較的自由
- 経験や学歴に関係なく成果主義
それぞれのメリットを詳しく解説していきます。
歩合制度が魅力的
不動産業界では完全歩合制や、固定給制と歩合制の併用のように固定給制以外の給与形態を採用している企業も少なくありません。完全歩合制であれば、成果の分だけ支払われる給与が増えるので高額報酬を目指せます。一方、固定給制と歩合制の併用であれば、業績に応じて給与が上乗せされるほか、業績に関係なく決まった給与が支払われるため、高いモチベーションを維持しながら安心して仕事に就けるでしょう。
スケジュールが比較的自由
完全歩合制の企業では、自分で勤務時間や休日を自由に設定できるのが一般的です。趣味の時間を確保でき、自身の都合に勤務時間を合わせられるようになるため、プライベートの充実化を図ることが可能です。一方、自己管理が求められるため、しっかりとプランを立てながら営業活動に取り掛かる必要があります。
経験や学歴に関係なく成果主義
不動産業界は、経験や学歴があまり関係ありません。経験や学歴があって成果がない方と、経験や学歴がなくても成果を出せる方では、成果を出せる方が重宝されます。同じ土俵で戦えるだけでなく、成果を出せば出すほど評価されるため、やりがいを感じながら仕事に取り掛かることができるでしょう。
不動産業界の仕事に就くデメリット
不動産業界の仕事に就くことへのデメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- 景気に左右されやすい
- 休日が土日ではない
- ノルマがある
それぞれのデメリットを詳しく説明していきます。
景気に左右されやすい
不動産の取引は、常に活発というわけではありません。景気の悪い状況では買い控えによって業界全体が影響を受ける可能性があります。歩合制を採用している企業の場合は、景気の悪い状況では活発な取引が行われず、収入が減少する可能性があるので注意してください。
休日が土日ではない
他の業界は、土日が休日になるのが一般的です。しかし、不動産業界の場合は世間一般の方が休みになる土日に商談することが多く、土日を休日にすることはほぼできません。週末に開催されるイベントに参加できない、友人や子どもとの予定が合わないことにストレスを抱く可能性があります。
ノルマがある
不動産業界では、ノルマを設定している企業も多いです。不動産売買は頻繁に取引が生じるものではないため、ノルマを達成できない方も少なくありません。ノルマを達成できないことで精神的な負担を感じるほか、歩合制を採用している企業では収入が伸び悩んでストレスになる可能性があるので注意しましょう。
不動産業界の4つの仕事
不動産業界には以下の4つの仕事があり、仕事によって内容が大きく異なるため、違いを把握しておくことが大切です。
- 開発・販売
- 売買仲介
- 賃貸仲介
- 管理業
それぞれの違いを詳しく見ていきます。
1. 開発・販売
開発・販売とは、自社が開発した分譲の戸建住宅やマンションを販売する仕事です。各住宅メーカーが集まる住宅展示場や、モデルルームなどに来訪した購入希望者に対応します。販売はノルマがあるので精神的な負担は生じるものの、成約に至った場合における報酬が大きいのが魅力です。精神的にタフでとにかく多くの報酬を得たい方に向いています。
2. 売買仲介
売買仲介とは、不動産の購入希望者と売却希望者を結びつける仕事です。店舗に来訪した方のほか、ネットで物件情報を見て電話やメールで問い合わせてきた方の対応をします。売却希望者には物件の査定、売却価格の提示、購入希望者には希望する物件のヒアリングを経て、物件の提案、内覧、契約をサポートします。人脈が豊富であるほど契約を有利に進められるため、社交性があり、フットワークの軽い方に向いているといえます。
3. 賃貸仲介
賃貸仲介とは、住居やオフィスなどを借りたい方に物件を提案する仕事です。店舗に来訪した方だけでなく、ネットで物件情報を見て電話やメールで問い合わせてきた方の対応をします。1回の賃貸仲介で得られる報酬は開発・販売や売買仲介よりも少なく、多くの案件を扱う必要があります。そのため、人と接することが好きな方に向いているでしょう。
4. 管理業
管理業とは、依頼主が所有している物件を管理する仕事です。定期的な修繕の実施や植栽の選定の実施などを依頼主に提案します。管理業を専業としている不動産会社、賃貸仲介と管理業を兼業している不動産会社などさまざまです。管理業は安定した収入が得られる、精神的な負担が小さいものの、多くの収入が望めません。安定した収入を得たい方には向いているといえます。
不動産営業に向いている人の特徴8選
不動産業界に参入、転職する前に、自分が不動産業界に向いているかどうか確認しておくことも重要です。不動産業界に向いている人の特徴として、以下の8つが挙げられます。
- 接客が好きな人
- 精神的にタフな人
- フットワークが軽い人
- 稼ぎたい欲が強い人
- 学ぶ意欲がある人
- アドバイスを素直に聞ける人
- 世の中の変化に敏感な人
- 細かくチェックできる人
それぞれの特徴について詳しく解説していきます。
1.接客が好きな人
不動産業界では、人と関わるシーンが多いため、人と関わることが好きという方は不動産業界に向いています。また、お客さんとのコミュニケーションを通じてニーズを理解し、提案につなげられるかどうかが成約可否に大きく影響します。そのため、社交的な性格かどうかも重要です。
2.精神的にタフな人
開発・販売や売買仲介は金額が大きい取引なので、簡単には契約を取れません。ノルマを設定している企業や歩合制を導入している企業では、上司からのプレッシャーや収入が安定しないことへのストレスも生じます。そのような状況で忍耐強く営業活動を継続しなくてはならないため、精神的なタフさが求められます。
3.フットワークが軽い人
お客さんの満足度は、成約可否に影響を与えます。お客さんの満足度を高めるためには、ニーズに対して的確な情報を提供し、都合に合わせてスピーディーに対応することが欠かせません。また、フットワークの軽さが功を奏して人脈が広がれば、顧客を多く勝ち取ることで成果を上げやすくなります。
4.稼ぎたい欲が強い人
歩合制を採用している不動産会社では、成果を上げた場合に支給される報酬がかなり大きいです。そのため、20代であっても、営業成績によっては1,000万円の収入を得ることも夢ではありません。ノルマが高めなため精神的な負担は大きいですが、稼ぎたい欲が強い人に向いています。
5.学ぶ意欲がある人
不動産業界では、お客さんから住宅設備や性能、ローン、税金などに関する質問を受けるケースも多いです。信頼を勝ち取るには、さまざまな質問にすぐに答えられる知識を身につける必要があります。不動産に関連する知識は、一度身につけただけでは不十分です。法律が改正されたり、新しい商品が登場したりといったように、情報が日々新しくなるため、常に学ぶ意欲がある人に向いています。
6.アドバイスを素直に聞ける人
不動産業界に参入、転職してすぐに結果を出せる方は少ないです。基本的には、上司や同僚などから営業活動のコツを教えてもらいながら営業力を高めていきます。性格の合わない上司や年下の上司のアドバイスでも耳を傾けて素直に聞ける人かどうかが重要です。
7.世の中の変化に敏感な人
不動産業界を取り巻く環境は、日々変化しています。例えば、不動産業界は景気の影響を受けるため、日本の景気がどのような状況にあるかを把握する必要があります。そのため、再開発の状況や人口の推移(中長期的な少子高齢化の進行状況)などの社会変化に敏感で、不動産業界にどのような影響を及ぼすか考えてお客さんに提案できる方に向いています。
8.細かくチェックできる人
特に、開発・販売、売買仲介では大きなお金が動くため、ミスがないように慎重な対応が求められます。ミスが発生すると成果を得られないだけでなく、お客さんの信頼を失うことによって、その後の営業活動にも影響が生じます。そのため、ミスがないか細かくチェックできる方に向いています。
不動産営業に向いていない人の特徴4選
不動産業界に向いていない人の特徴として、以下の4つが挙げられます
- 安定志向が強い人
- 仕事よりもプライベートを大切にする人
- ヒアリングができない人
- チームでなにかを成し遂げたい人
それぞれの特徴について詳しく説明していきます。
1.安定志向が強い人
不動産業界では、歩合制を採用する不動産会社も少なくありません。歩合制では、成果によって報酬が変わるので収入が不安定です。そのため、安定志向が強く、収入を増やすことよりも収入の安定性を重視している方は、不動産業界に向いていない可能性があります。
2.仕事よりもプライベートを大切にする人
不動産業界では、基本的にお客さんのスケジュールを優先します。お客さんの都合によっては、残業や休日出勤でプライベートな時間が犠牲になるということも少なくありません。そのため、仕事で稼ぐことよりも充実したプライベートを送りたいと考えている方には不向きといえます。
3.ヒアリングができない人
お客さんのニーズに合った提案ができなければ、成約につなげることができません。お客さんのニーズに合った提案をするには、ヒアリングを通じてお客さんのニーズをうまく引き出せるかどうかが重要です。そのため、ヒアリングが苦手、またはできない方には不向きでしょう。
4.チームでなにかを成し遂げたい人
不動産業界は、チームで企画を立案して掲げた目標を成し遂げるというチームプレーよりも、個人で掲げた目標を成し遂げるという個人プレーが中心になります。そのため、チームでなにかを成し遂げたいと考えている方は不動産業界に向いていないといえます。
不動産営業への転職で活かせる資格
以下の資格は不動産業界への参入、転職に活かせるため、事前に取得しておくことをおすすめします。
- 宅地建物取引士
- ファイナンシャルプランナー
- 普通自動車運転免許
それぞれの資格について詳しく見ていきましょう
宅地建物取引士
不動産業界において不動産売買や不動産仲介を行う場合、重要事項の説明や書面への記名は宅地建物取引士が行わなくてはなりません。そのため、不動産業界への参入、転職する際は、宅地建物取引士の資格が必須です。不動産売買、賃借の代理・媒介を行う不動産会社では、所定の人数の宅地建物取引士が義務化されているため、資格を取得していれば採用される可能性が高まります。
ファイナンシャルプランナー
不動産業界では、資金計画やローン返済、購入のタイミングなどについての相談を受ける可能性があります。ファイナンシャルプランナーは、お金と暮らしに関する専門家です。金融面や生活面の相談に応じられるので、他の不動産営業との差別化を図ることによって成果を上げやすくなります。
普通自動車運転免許
不動産業界では、物件案内や管理する不動産の巡回などで外出することも多いです。駅から近い物件の場合は電車と徒歩で移動することもありますが、ほとんどは車の移動になります。そのため、仲介や管理の担当者は普通自動車免許が必須です。
不動産業界の資格については、こちら記事でも詳しく解説しています
>>動産仲介業の資格は宅建だけじゃない?開業時に必須・有利な資格や、取得の順番を解説
不動産業界への転職を考えている方へ
これまでの内容を踏まえて不動産業界に向いていると感じた方は、まずはセミナーに参加することをおすすめします。セミナーでは不動産業界について詳しく知ることができるほか、質問を通じて疑問を解消できます。
参入、転職してから後悔しないためにも、事前に不動産業界の現状や現場で働く人のリアルな声を聞くことも重要です。
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まとめ
不動産業界に限らず、どのような業界に参入、転職する場合も、その業界の特徴や仕事に就くメリットまたはデメリットなどを事前に把握しておくことが大切です。
また、それらを踏まえた上で、不動産会社で働きたいと感じた方は、セミナーに参加してリアルな声を聞いたり、質問を通じて疑問を解消したりすれば、参入、転職してから後悔するリスクを抑えられます。
少しでも参入、転職を有利に進めたい方は、宅地建物取引士やファイナンシャルプランナーなどの資格取得を就職・転職活動と並行して進めましょう。